電動自転車からコンロまで、小型バッテリーは都市の送電網を支えるか
ニューヨーク市では規制の壁に阻まれ、大型バッテリーを送電網に組み込むのが難しい。そこで一部のスタートアップは、配達用電動自転車の交換式バッテリーやバッテリー内蔵のIHコンロなど、意外な場所で小型バッテリーを活用し始めている。
View Article直感頼みのLLMに 「第37手」は打てるか? AlphaGo開発者の提言
AlphaGo(アルファ碁)の「第37手」は機械の直感の産物と語られがちだが、実際には先の展開を比較検討する探索から生まれた。次のトークンを予測し続ける今日のLLMは、こうした推論を備えていない。医療や科学のようにリスクの高い分野では、AIがどう結論に至ったかまで検証できなければならない。AlphaGoチームの中核メンバーだった筆者は、そのためにこそ真の推論が必要だと説く。
View Article本誌記者も参加、「生物学的年齢」の若返りを競うコンテスト
最近40歳になったばかりの記者が申し込んだコンテストで問われるのは暦年齢ではなく、臓器や身体の加齢の状態を測る生物学的年齢だ。最終的に約500人が参加する見込みで、6カ月かけて、さまざまな指標で測る生物学的年齢の若返りを目指す。ただ、老化時計はまだ個人の生物学的年齢を推定できるほど精度が高くない。
View Articleeムック 『テクノロジーが問い直す 新しい「自然」』特集号
MITテクノロジーレビュー[日本版]はeムック Vol.89 / 2026.09をリリースした。特集は『テクノロジーが問い直す 新しい「自然」』。
View Article「当社なき世界は良くない」 オープンAI研究トップ、 エージェント脱出事件を語る
AIエージェント群が封じ込めを破り、ハギング・フェイスのコンピューターに侵入した事件から2カ月。オープンAIの最高研究責任者マーク・チェンは、訓練中のモデルも監視するなど対策を講じたと説明する。「もしオープンAIがなくなってしまったら、それは世界にとって良くないことです」とも。
View ArticleAIの「読心術」ツールが脳スキャンから見ているものを再構成する
スキャンを解析するだけで、被験者が見ている画像を驚くほど精密に再現するAIツールが登場した。研究チームは、閉じ込め症候群の患者の意思疎通や夢の再現にも役立つと期待する。一方で専門家からは、EEG(脳波)への応用が進めば、本人の同意なしに頭の中のイメージを引き出す手段になりかねないとの警告も上がっている。
View ArticleAIエージェント暴走は誰の責任? 報告義務も監査も届かない法の空白
オープンAIのエージェント群が7月にハギング・フェイスをハッキングした事案を、同社は法的に開示する義務を負っていなかった可能性が高い。米国の州法が報告を義務付ける「重大な安全事案」は、50人超の死傷者や10億ドルの損害、モデルが開発者を欺いて破局的リスクを著しく高めた場合などに限られるためだ。
View ArticleAIを「発見の主体」に据えるAI企業、科学の営みとのずれ
アンソロピックは9月23日、Claudeのエージェント950体からなるシステムが分子生物学で初の「発見」を成し遂げたと発表した。AI企業は自社のシステムを、顕微鏡のような道具ではなく、それ自体が発見をする主体として提示している。だが、新しい知識は共同作業と増え続けるツール群から生まれるという科学の実際の営みとは相容れない、と見る人もいる。
View Article若い心臓は体に合わせて老いる——プーチンには残念な研究結果
年老いた体に若い臓器を移植すれば若返れると考えている人たちには、残念な研究結果が発表された。マウスに心臓を移植する実験で、若い心臓は年をとり、年老いた心臓は若返って、いずれも移植先の体の生物学的年齢を獲得することが示された。研究は査読前の段階だが、ヒトの心臓生検でも同じパターンが見られた。
View Articleカメラは何を見ていたのか? 世界有数のAI監視地帯で 移民が亡くなっている
2025年9月、米国境を越えた30歳のメキシコ人女性が、連邦政府の監視塔から1.6キロの丘の中腹で亡くなった。国境付近には120基以上の監視塔が並び、2022年から2025年に少なくとも138人が監視範囲内で死亡している。MITテクノロジーレビューの地形分析では、その半数以上は視界を遮られることなく見えていたはずの位置だった。
View ArticleAI搭載「次世代うそ発見器」開発へ、米国防総省が予算要求
米国防総省は今後5年間で3030万ドルを投じ、AIによる採点アルゴリズムと、装置を装着せずに生体反応を測る技術を使った新型のうそ発見器を開発する計画だ。だが1920年代の発明以来ほとんど変わらないポリグラフは、その有効性を裏付ける証拠が「ひいき目に見ても弱い」と指摘されてきた技術でもある。
View ArticleAIは気候危機を救うのか悪化させるのか、NY気候ウィークで議論白熱
国連総会とニューヨーク気候ウィークが重なり、投資家や政策立案者、活動家がマンハッタンに集まった。今年避けて通れない話題はAIだった。グテーレス事務総長は「AIはこれらの課題すべての解決に役立つこともあれば、悪化させることもあり得る」と述べたが、会場で聞こえてくるのは、良く言っても懐疑的、というAIへの評価だ。
View Article1本のスクープから始まった「検閲産業複合体」取材の記録
2025年4月15日、外国からの偽情報を監視していた米国務省の小さな部署が、翌日に閉鎖されるという情報が記者のもとに入った。この1本のスクープから、右派インターネットの周縁にあった考えが政権の論理になるまでを追う取材が始まった。MITテクノロジーレビューの特集・調査担当上級記者アイリーン・グオによる取材ノート。
View Article合田ジョージ氏らと新規事業の突破口を見出す!9/29無料イベント
新規事業で直面しがちな「アイデアや社内アセットの枯渇」。停滞した事業を前進させるヒントはどこにあるのか——ゼロワンブースターの合田ジョージ氏と三菱地所の橋本雄太氏が「社内の枠を超えた次の一手」を議論する。9月29日(火)東京開催、参加無料。
View ArticleAIが生物兵器を生む日——6時間で毒性分子4万個の衝撃
AI企業のトップらが警告する人類終焉のシナリオの一つが、AIによる生物兵器の設計だ。実際、創薬用に開発されたAIは、6時間足らずで化学兵器に転用しうる分子を4万個生成してみせた。だが、現行の対策で十分だと考える科学者も少なくない。
View Article陰謀論は国をどう動かしたか 「検閲産業複合体」説を 追った9カ月調査
政府や学者、テック企業が結託して保守派の言論を封じている——ネット右派の周縁部で生まれた「検閲産業複合体」という考えは、今や米国の最高権力にまで到達した。元国務省当局者を名乗る活動家マイク・ベンツがいかにこの説を広め、議会を、そして大統領を動かしたのか。10万件超の投稿と数十万ページの記録を分析した9カ月の調査を報告する。
View Articleスマートグラスが普及するインドで広がる「同意なき撮影」被害
スマートグラスはインドのウェアラブル市場で最も急成長しているデバイスの1つだが、カメラに見えないため、撮影される側は録画に気づけない。トランスジェンダーの権利を訴える抗議活動に参加していたトランスフェミニンの当事者が無断で撮影され、その動画は嘲笑的に編集されて数百万回再生された。警察も抗議者の撮影にメタのグラスを使っており、被害は個人間の「いたずら」にとどまらない。
View Article主張:「超知能」近づく? AI企業の誇大宣伝にだまされるな
この数カ月、AI企業は脆弱性発見の能力や数学上のブレークスルーを次々と誇示し、メディアもそれを大きく報じてきた。だが専門家が検証すると、ハッキング事件の本質はセキュリティ対策の不備であり、数学的成果も見かけほど新規性はなかった。「暴走したモデル」という表現は、企業の責任を製品に肩代わりさせているとティムニット・ゲブルとエミリー・M・ベンダーは主張する。
View ArticleAI投資1兆ドルの帳尻は? 「生産性2.7倍が必要」と 経済学者たちは試算する
AIデータセンターへの投資が2027年までに1.1兆ドル近くに膨らむ一方、2026年のAI関連の総収益は1500億〜2000億ドル程度にとどまる見込みだ。投資の元を取るには生産性を2.7倍にする必要があるとの試算もあるが、経済統計はAIによる生産性向上をほとんど示していない。しかも借入による資金調達が進み、リスクは年金基金や生命保険にまで広がりつつある。
View ArticleAIは人類を滅ぼすのか? 米国版編集部が読者の質問に答えた
AIは本当に人類を滅ぼすのか。MITテクノロジーレビュー[米国版]の購読者向けオンラインイベントには、この問いをめぐって30分では答えきれないほどの質問が集まった。米国版のAI担当編集者と記者が、絶滅リスクから規制の難しさまで、読者の疑問に答える。
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